バイオメカニクス記事一覧

大きくheel-upすると、深屈腱が緩む。球節を保持する役割を担っているのは主に浅屈腱・深屈腱・繋靭帯なので、heel-upすることで深屈腱の負担が軽くなった分、浅屈腱や繋靭帯の負担が大きくなる、と言われる。これはどの歩法においても正しいのだろうかか。あるいは、前肢でも後肢でも正しいと言えるのだろうか。現時点で報告されているデータをもとに、heel-upしたときの浅屈腱・深屈腱・繋靭帯の負担につい...

前肢では、着地直後に蹄が前に滑ると、浅屈腱や繋靭帯の負担が小さくなることが確かめられている。実際に、砂馬場とall-weather waxed trackでの速歩における浅屈腱の負担を調べると、砂馬場の方が浅屈腱の負担が大きいことが報告されている。砂馬場よりもall-weather waxed trackの方が滑りやすいことが示されているため、滑りやすい馬場の方が浅屈腱の負担が小さくなると言える。...