ドクター・レドン主催の講習会に参加して

2018年7月30日〜8月3日の5日間にわたって、米国ケンタッキー州レキシントンにて開催されたRic F. Redden主催の講習会に参加しましたので、ここに概要を紹介させていただきます。
この講習会は獣医師および装蹄師を対象としたもので、私以外に米国を主体に装蹄師13名、獣医師10名、獣医師兼装蹄師2名、学生2名が参加していました。ここに掲載する記事はRic F. Redden氏が講習会で述べられたお話の一部です。学術的な表現とは異なる部分や、科学的に証明されていない内容も含まれていますが、豊富な臨床経験に基づくRic F. Redden氏の知見は非常に説得力があり、私たち装蹄師にとって有意義であることから、ここに紹介することにしました。

ドクター・レドン主催講習会のレポート記事一覧

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。レドン先生のコメント「理想的な蹄の形」は人によって違う。また、馬の肢勢や歩様には個体差があるため、その馬に適した蹄の形は異なる。人の目、耳、鼻の形や位置が違うように、蹄にも個性があることをまず始めに理解しなければならない。様々な蹄の計測数値も同様だ。例えば、蹄鞘内部に収まっていると...

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。レドン先生のコメント装蹄師はレントゲン画像が無くても蹄の外観から蹄骨の位置を推測する目を鍛える必要がある。そのため、レントゲン画像を確認できる機会があれば、外見から蹄骨の位置を推測した後に、レントゲン画像を確認すると良い。また、様々な蹄の外貌を側面、前面、後面、底面からスケッチする...

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。以下の掲載内容は、あくまでもドクター・レドンの主張をご紹介するものです。● 蹄踵が潰れた蹄に鉄尾の長い蹄鉄を装着するべきではない。鉄尾が長くなれば蹄踵にさらに大きなテコがかかり、蹄踵はさらに潰れてしまう。● 蹄踵が潰れてPAがマイナスになっている蹄では蹄踵を蹄叉の基部まで削り取り、...

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。以下の掲載内容は、あくまでもRic F. Redden氏の主張をご紹介するものです。● 蹄葉炎の臨床徴候がある場合は、初回のレントゲン検査で異常が認められなくても経過観察の過程でレントゲン撮影を行う。シンカー型蹄葉炎を発症した場合でも、早期に発見して対処すれば痛みは治まる。HL z...

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。以下の掲載内容は、あくまでもRic F. Redden氏の主張をご紹介するものです。● ここで述べる「急性蹄葉炎」とは、急性に発症し疼痛反応を呈すものを指す。蹄骨が変位(移動)していないものを急性蹄葉炎と呼ぶという定義があるが、臨床的にはその定義は不便なので、用いていない。学術的な...

2018年7月30日〜8月3日にわたって開催されたRic F. Redden主催講習会の講義内容の一部をご紹介します。以下の掲載内容は、あくまでもRic F. Redden氏の主張をご紹介するものです。● NANRIC 製レールシューをゆりかご状に変形させて装着する方法を紹介する。まず、蹄骨に平行になるよう、蹄叉基部まで蹄踵を削り落とす。この時、蹄骨から負面までの距離は20mm以上になるように注意...