関節炎の治療薬<獣医師向け>記事一覧

推奨投与量〇 トリアムシノロン(triamcinolone acetonide)6-12mg/joint, for high-motion joints(中期間作用)〇 メチルプレドニゾロン(methylprednisolone acetate)40-100mg/joint, for low-motion joints(長期間作用)〇 ベタメタゾン(betamethasone esters)3-1...

推奨投与量〇 ハイオネート 40mg/頭、静脈内投与、1週間ごと1-3回〇 アデカン   500mg/頭、筋肉内投与、3-5日ごと5-7回〇 ペントサン  3mg/kg、筋肉内投与、1週間ごと4回ハイオネート:Hyonate低分子量(30万Da)のヒアルロン酸を含む静脈内投与薬で、滑膜状態の改善、PGE2の減少などの効果が確認されている。● 滑膜は血管が豊富であり、静脈内投与しても滑膜細胞が十分に...

いずれもビスホスホネート製剤の一種であり、骨吸収を抑制する作用がある。ただし、Osphos 1.4mg/kgをナビキュラー症候群罹患馬6頭に筋肉内投与し、投与8週後に骨髄を採取したところ、非投与群6頭と比べて骨代謝マーカーの濃度に差は認められなかったが、跛行の程度に改善が認められた。したがって、単純に破骨細胞を抑制することで骨代謝に影響を及ぼし、跛行の程度を改善している訳ではないことが示唆される。...

IRAPとは自己調整血清(autologous conditioned serum)を作製するキットの商品名である。IL-1 receptor antagonist proteinの頭文字をとってIRAPと名付けられたが、抗IL-1受容体タンパク質以外にも少なくとも35種のタンパク質(IL-10,インスリン様成長因子、TGF-β、TNF-α、IL-1βなど)が元の血清の2倍以上の濃度で含まれている...

関節炎に効果があるとしてサプリメントに添加されている物質は複数存在するが、どれも科学的根拠は曖昧である。グルコサミン● ヒアルロン酸などグリコサミノグリカンの構成成分であるアミノ糖で、生体内でグルコースにアミノ基を付加することで合成される (ヒアルロン酸はグルコサミンのアミノ基がアセチル化したアセチルグルコサミンを構成成分とする)。● 軟骨を構成するグリコサミノグリカンの材料を多量に供給することで...